デブサミ2018でお話してきました
発表スライドはこちらになります。
そして発表の様子も数枚写真撮ってもらったのでFBを引用して紹介させていただきます!
発表について
おしゃれと UX が良いは違います。
UX という言葉は プログラミング くらい広い意味を持った言葉だと思います。
加えて UI と UX は別物です、でも UI によって UX をよく見せるという言い方はありよりのありだと思います。
UX が良いという状態は「Webページの読み込み速度が速い」だけではなく、「UI の動きが心地よい」だけでもなく、「見た目がきれい」でもないです。
それらすべてを含んだ体験そのものが心地よい状態のことを指すと考えます。
(詳しくはこちらの序盤に説明を書きました)
発表で一番伝えたかったのは、「デザインセンスないから UI/UX わかんないです」は良くないよということです。
スライドで書いたとおりですが、数を数えることと計算で基本的に UX は測ることができますし、
<input>要素の例にしたって、変にデザイン凝るくらいならデフォルト使いましょうとのことです。
ホントにこのシステムって良いモノ? なんて思ったらまずは測ってみましょう!
悩むよりきっと早いです。
UXゼミについて
発表内でことあるごとに、ゼミが〜 とか ゼミで〜 としきりに蛇の足のようにつけていたことが功を奏したのでしょうか。
なかなか多くの人が UXゼミ に興味を持ってくれたんじゃないかと思います! ありがとうございます!
元々の発端はというと、当時のマネージャーが「ゼミやらない?」と勧めてくれたのがキッカケではじめました。
その時は腐っていてもアカデミックあがりの僕が、コーディングに疲れ「博士でもいこうかなー」なんて思っていたところだったので快諾した覚えがあります。
今思えば単なる昇華にすぎないかもです。
昇華 (心理学) - wikipedia
心理学・倫理における昇華(しょうか、英: sublimation)とは防衛機制の一つ。社会的に実現不可能(反社会的な)な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすること[1]。
例えば、満たされない性的欲求や攻撃欲求を芸術やスポーツ、学問という形で表現することは、昇華と言える。
もともと、見せかた一つで同じコンテンツでも別物に変えれると思って、推薦システムの研究をしていました。
たとえばこれ
推薦理由を提示する情報推薦システム - 人工知能学会全国大会
https://kaigi.org/jsai/webprogram/2015/paper-334.html情報推薦システムの対話的制御の提案 - 日本知能情報ファジィ学会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fss/31/0/31_354/_pdf/-char/ja
研究自体はどの角度からでもマウント取れるような内容ではありますし
推薦理由の提示なんて実験終えて論文書いてる時期には、Amazon.com でも普通に出すようになってました。
そんな経緯もあって、ゼミメンバーを招致するときにはこんなスライドで興味を惹かせようと紹介しました。
アドテクスタジオなので、広告寄りなイメージではあります。
機械学習や過去のデータによって、最適な広告を出すことはとても素晴らしいことだと思っています。
だけど、データが足らないとか、そもそも広告をウザいと思ってる人にとってどういう “体験” のさせ方が適切かということは考える余地があるんじゃないかと。
そんなこんなで、2年目になったばかりの僕がゼミ長を務める UXゼミ には、僕をワンパンKOできるような力のある素晴らしい面々が入ってくださいました。
最近の UXゼミ ではすぐ業務に活かせる!というものではなく、少し先のことを見据えたり
純粋にやりたいことをやるように舵を切りなおしました。
各メンバーに個人で取り組めるような課題があり、紹介すると
- VR空間上でできるUX表現はどのようなものがあるか実装して調査する
- あらゆる広告やメディアを見尽くして、どういう場合にどういう変化があるか突き止める
- 画像を見るときの目の動きをアイトラッカーで取得、コンテンツをどのような流れで見るかを分析する
- VRゴーグルと360度カメラを使って、家にいながら海外旅行気分を味わえるような没入感を作ってみる
1行だと伝わりきらないかもしれませんが、気になる人はUXゼミに遊びに来てください!